WHJ工法の概要
WHJ(Waterfront Hybrid Jet)工法は、河川域あるいは河口に面した海域において、護岸の耐震補強目的等における地盤改良工法として、機械攪拌工法と超高圧噴射工法の複合技術により開発された大径深層混合処理工法です。
WHJ工法は、改良体の外周部は超高圧ジェット噴流による混合攪拌であるため、既設護岸と改良体との密着施工を単一工法で行うことが可能です。
WHJ工法では、施工地の既設護岸等の近接施工において、固化材混入スラリー量に見合う量の原土を管理しながら排土することで、変位を抑制させる機能も付加しています。
WHJ工法 施工状況
特徴
- 超高圧噴射による大断面積改良と壁面への密着施工
改良体中央部を機械的な攪拌混合で改良し、外周部を超高圧噴射によって同時に改良するため、1回の施工でAp=3.5~6.0m2の面積が改良できる上、護岸鋼管矢板等に密着した施工が可能。 - 工期の大幅短縮とコストの縮減
従来、護岸綱矢板と深層混合処理工法の隙間に必要とされた高圧噴射改良が不要であり、そのための作業構台の設置の必要がなく、大幅な工期短縮とコスト縮減が可能。 - 少ない空打部の乱れと排土コントロール
改良断面積に対して攪拌翼の軌跡面積が30~40%程度であるため、空打部の乱れが従来に比べ非常に少ない。
また、引抜き造成時の攪拌軸の回転方法(正転・逆転)の選択により、一連の作業工程で排土量をコントロールし、変位の抑制が可能。
適用目的
- 液状化防止・耐震補強
- 護岸の受働土圧の増加
- 構造物の支持力強化および沈下防止
- 基礎杭、自立式護岸等の横方向地盤反力の増加
- すべり防止
適用範囲
適用地盤
土 質 | 適用条件 |
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砂質土 | N≦20 |
粘性土 | Cu≦70kN/m2 |
貫入能力
土 質 | 適用条件 |
---|---|
砂質土 | N≦20 |
粘性土 | N≦5 |
施工深度
施工環境 | 施工条件 | |
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最大貫入深度 | 50t吊りクラス | 水面より 23m 以内 |
60t吊りクラス | 水面より 26m 以内 | |
最小空打ち長 | 土被り長 1m 以上 |
標準改良仕様
施工深度
改良径(m) | 軸間ピッチ(m) |
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1.6~2.3 | 1.4~2.0 |
● 攪拌翼径Ø1.0mの場合